ボイラ,タービンの高温で応力を受ける箇所は,クリープ損傷を受け金属組織の粒界にひずみが集中しクリープボイドが発生します。また,損傷が進むにつれクリープボイドも成長(ボイド発生→連結→き裂へと進展)していきます。
当社では,レプリカによる溶接部等の金属組織を観察し,下記のような手法で評価します。
【ボイド面積率法】主蒸気管等溶接熱影響部(粗粒・細粒)の診断
一定観察視野面積におけるクリープボイドの占める面積(ボイド面積率)を損傷パラメータとして評価する方法。
【Aパラメータ法】タービン車室・主要弁の母材部診断
一定観察視野の粒界数に対するボイド発生粒界数の比を損傷パラメータとして評価する方法。
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導入効果 |
- 診断工事費の低減
- 設備更新時期,定検時期の延長が可能
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実績 |
- 中国電力 :99件(ボイラ:76件,タービン23件)
- 中国電力外:15件(ボイラ:12件,タービン 3件)
(2022年3月現在)
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その他診断手法 |
- Mパラメータ法(主蒸気管等接熱影響部(粗粒)の診断手法)
- 結晶粒変形法 (主蒸気管等の母材部診断手法)
- フェーズドアレイUT(溶接部のTypeⅣ損傷診断)
- TOFD( 同 上 )
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